2009年12月03日

DVD評・復讐の5番

先日、ふっと思い出して「墨攻」が見たくなりレンタル屋に行ったのだがその際に見つけてしまった「V for VENDETTA」。
かつての予告編では、銃を相手に短剣のみでしかも勝つという展開が非常ーに気になっていたので、丁度良い機会とこれも見てみる事にした。

※例によってネタバレ考慮せずガンガンストーリーに関する事も書いてます。
自分が見てからにしたい人はこっから下は今読まない方が良いでしょう。
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舞台はWW2後、現代に近い時代の英国はロンドン。ただしパラレルワールドなので、戦後の歩みは我々の知識のうちにある歴史とはちと違う。
まあ平たく言ってしまえば、ジョージ・オーウェルの「1984」とか映画「リベリオン」みたいな管理(統制)された全体主義国家になっちまっている訳だ。
その英国で、ただ一人体制に真っ向から挑む男「V」。と、言いたいところだが実は彼の本質は革命でも体制転覆でもなく、復讐だった。ただその対象が時の権力者に及んでいた為に結果として全体主義体制は崩壊を迎える。
そんな印象を受けた。まあ崇高な理念を押し付けてくるよりこういう方が娯楽映画としては気が楽かも。
ここに、バイオハザードじゃないが生体実験の話が絡んできたり、巻き込まれた風で実は必然だった(というんだが、どっちにしてもご都合主義だろ、という気が・・・)という生い立ちのナタリー・ポートマン(坊主頭になるまではなかなかカワイイんだけどねー。アミダラ女王ー!)等、ちょこちょことどっかで聞いたようなストーリーが絡みつつ話は進んで行く。

ま、それだけ。思いの外ナイフ格闘シーンとかも少なく、どっちかというとがっかり系なんだが、ちょっと琴線に触れたのが2点あったので紹介してみる事にした。

1つは大序曲「1812年」。裁判所(冒頭)と国会議事堂(終盤)の爆破が行われるのだが、この2度にこの曲が使われる。
ご存知の様にこの曲は砲撃音が組み込まれているのが特徴。その砲声の代わりに爆破音とは心憎い演出と思わずニヤリ、である。
これはなかなか粋だとちょっと感心。

そしてもう1つ、そのわずかしかない短剣で銃と渡り合うシーンで、ラスト近くで秘密警察の長官と10人程の警官(ほとんどSWAT状態)に「V」が囲まれる場面のセリフが泣かせる。
敵は長官がリボルバーな以外は、全員ベレッタがベースと思われるSOCOMピストルもどきを装備。
半円形に包囲された状態で「空手の真似事と剣だけで銃に勝てると思うのか?」と言われるが、絶対絶命な筈の「V」はそこで言い放つ。

「銃の弾が尽きた時、私は倒れているかな?しくじれば(お前達に)再装填の時間はない」

こういうの、インドア戦とか外でもタイマン勝負になっちゃった様なシチュエーションで言ってみたいよね。

まあリベリオンのガン・カタとは異なり、「V」さんは非常に残念な方法で敵の銃弾を浪費させていたのでした。剣捌きもちょっと無駄が多いかな?という気がしたよ。

そんなこんななので、紹介はしてみたけどお勧めはしない。まあ私の心に残ったコレだけでも見たい!という殊勝な方はどうぞ。

あちなみにタイトルのVENDETTAとは復讐とか敵討ちの意味。
posted by 紅中兵 at 20:24| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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