2006年12月29日

横空出世

今日は映画レビュー。
勤務先近くの中国関連書籍店で見つけたVCD。パッケージと解説文からこれが中国の核開発を描いた映画らしいとは判った。が、砂漠の真ん中でナンパオしている集団とか無精ひげの叫ぶオヤジとか、どこがどう核開発と結びつくのか、タイトルも含め全くわからない。
わからないのでまあ確認してみようという事で買ってみた。
勿論字幕も吹き替えもないので細かいところはほとんどわかってないのだが、それでも楽しめた。
一言で言ってしまうと、米ソは科学力で解決した核開発を、中国は人海戦術で成し遂げた。
トラックやヘリもあるのに(劇中で何度も出てくる)、機材を手持ちで長蛇の列を作って砂漠を行軍してボロボロになってみたり、巨大な雀荘みたいなところで膨大な数の人間がソロバンで手計算してたり、技術者の到着を祝して缶詰だけで迎える歓迎の宴など、嬉しくなっちゃう様な演出満載である。
私は、実験場構築の司令官が自ら歌い上げる地ならしの際の歌がとても印象に残った。
BGMは何故かホルストの木星であるが、なかなか使い方が巧い。
「特攻大戦略」とかの、垢抜けないBGMとイマイチ見せ場に欠ける冗長な演出とは大違いだ。
ただ、VCD2枚組だが見せ場は1枚目に集中といった感はあった。なるべく史実に忠実にしようとしているのだろう、その為に後半は感動的な人民の頭数と力技、といった物より発表するのしないのとか条約調印をするのかしないのか、みたいな政治向きのやり取りを描く場面が多くなるからだ。
とはいえ、最期の実験成功の場面は見なければならないだろう。当時の中国の新聞発表ではキノコ雲をまるで花火大会みたいな大群衆が見ている写真が掲載されており、「こんなの合成に決まってるからウソ」と言われたものだがこの映画でもやっぱり実験成功は大花火大会状態でした。
posted by 紅中兵 at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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