2016年05月22日

大義翻って

やたらCMやってるだけに毎度々々気になってしょうがないのだが、米映画の「シビル・ウォー」、まあ強そうな敵がもう思いつかなくなったので、『ソフビ人形でお気に入りのヒーローばかり揃えちゃったので、敵がいないから仕方なくヒーロー同士で戦わせて遊ぶ子供』的な発想で仲間割れにしたんだろうけど、どうも思い出されるのは「廉頗・藺相如列伝」の『刎頸の交わり』の故事だ。

あちらは「真の大義とは全体益を個人の自己顕示欲・名誉より重んじる」という事を行いで示したものだ。
「オレが正義だ!」って言えば仲間割れしても構わないという発想は、原始的というか自己中心的というか、まあアメリカらしいなと思うがどうにも感情移入できない。

だって、やってることが自滅する悪者のパターンなのだから。

「蜘蛛男も参戦だ!」とか浮かれてるんじゃなくて、我々は東洋の故事と比較し反面教師としての見方を忘れるべきではないと思った次第。

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2015年09月23日

アオハル分析 ー前車の覆るは・・・ー

前回間違って、以前書きかけだったオルガ2号機の話をアップしてしまった。

ま、あれはあれで息の長いレポートになると思うので、実戦投入までまた時々お付き合い頂きたい。

・・・ということで、今回は先日放映終了してしまったが「青春×機関銃」、一通り見ての勝手気ままな印象など述べてみたい。

当初、「ステ女(C3部)」があまりに残念だったことから「まあ、アニメじゃしょうがないのか」と全く期待していなかった。

まあ、ベースはBLの様だし作者も「サバゲの体をとったガンアクション」と言っている様に、純然たるサバゲがテーマではないのだが、その割にルール等きちんと描写しているので、その点は高く評価している。

とりあえず覚えていることだけでもピックアップしてみよう。
【良い点】
・ハイサイクルは初心者向ではない、としその理由(弾切れしやすい事)をきちんと取り上げていた。
火力だけをピックアップして、「初心者はとりあえずコレ!」みたいな無責任な事を言う発言を結構ネットで見ていただけに、寧ろ良く気づいたと言いたい。
ある意味、サバゲについてもあやふやなネット情報に頼るんじゃなくてちゃんと調べてるんだろうな。

・通常だとルール違反の白兵戦を「イベント特別ルール」と断りを入れる事で採用
これ、C3部で何の断りも無しにやらかして思いっ切り批判された件ですよ。
基本は相手への接触は一切禁止、だからね(劇中でも何度か触れてたよね)。
ただし、かつてはゴムナイフなど危険性の無い物でのアタックは有効としていた時代があり、我がチームでは創建当時まだそういうチームとの交流があったので、ルール的にはありとしている。
ただし、勿論直接接触はNGだ。あくまで危なくない物でのタッチ(スポーツチャンバラとか)のみ、人参解放軍主催ゲームの時のみ有効ルールとしている。

・「人前でエアガン振り回しちゃダメ」など、基本原則をちゃんと押さえている
こういうのをちゃんとやってくれないと、アニメそのまま真似する馬鹿が増殖するんだが、こうしてはっきり明言しているとさすがに勘違い野郎も発生しないだろう。
テレビの影響が大きい(正確には、メディアに踊らされる奴が多い)事は昔から変わらないからね。

・TGCで雪村が市を見失った時に言っていた「敵の立場で考えろ」等、実際に参考に出来るネタ多数
この辺、我々の様に作戦をきっちり考えて彼我の行動を読んでのゲームをしている面々には至極当然なのだが、単に開始と同時にのそのそと動いていって撃ち合いになった場所で正面からバラ撒き合いをするだけの連中には理解できないだろう。
その点からも、結構研究してるではないか!と思わずニヤリとするシーンが幾つかあった。

・フジモンvs蛍の1戦など、「相手を認める」事や銃への特別な拘り
これですよ、大事なのは。
何でゾンビが存在するかの1つは、自分だけが生き残れば良い・勝てば良いという発想で相手を1つの人格として認める事ができてないから。
先日のBE●M戦でもそういう輩がいたんだけど、オマエがゾンビしてまで反撃した相手は、FPSのモブじゃないんだよ!
貴様等ゾンビPMC共に数mの距離でフルオートを浴びせる為に、どれだけの技術を駆使したと思ってるんじゃい!

・・・閑話休題。
という事で、名人の域にあるベテランの技を素直に認める事ができ、また有利不利は承知の上で「この火器と共に戦場にありたい」という拘り等、我が人参解放軍でも大いに認める事多数である。

・やっぱ、テーマは「あきらめない事」だろう。
 映画1911の孫文よろしく、成功するまで何度でもしかかる事、これを失ったらその時こそ負けだ。
少年ジャンプ的展開とはちょっと違った路線からこれを見せる、これもまた面白いと思った次第。


それでは、逆にちょっとしらけた点を幾つか。
【残念な点】
・雪村がぜんぜんスナイパー向きじゃない格好
前にちょっと書いたが、スナイパーは見つかったら全てが不利なのでとにかく見つからない様にする。敵を撃つのはその次の話だ。
何もカッコだけのギリースーツを着せろとは言わないが、あまりにも工夫のないその辺の日曜ゲーマー的な格好じゃあ有効射程距離まで近づけんぞ!
まあ、これ真似したところで戦場でカモになるだけなのでやりたい人はどうぞ々々。
でも、ウチのチームメンバーは勘弁な!

・ミニガン持って高機動なんて不可能
まあ、そもそもミニガン(バルカン)自体がその構造上HOPが使えない上に弾が0.12g専用(最近再販されたCAWのだとHOPが入り弾重量制限もないらしいが)だったので、索敵能力がズバ抜けてない限りアンブッシュで簡単に撃破できちゃうんだが、まあそこは個人の能力を最大限に発揮したとして、でもそもそもがミニガンって本体重量が16kg、加えて動力は12V蓄電池(スイッチユニット込みでだいたい5kg)、確かにフジモンはバックパック背負っていたからそこに収容しているんだろうけど、こんな重量物抱えて本当に高機動で動けると思いますかア?

・指貫グローブ
これは、指先の保護の点から全くお勧め出来ない。
使ってる奴は「指先の感覚がわからなくなるから云々」という言い訳をするんだが、そんなモングローブしていても操作出来る様にするのが訓練だろうが!
繰り返し言うが、近距離から素で爪に当たったら割れるから。
そうそう当たらないと思ってるんだろうけど、私の経験からは結構指に被弾する事って多い、とだけ言っておこう。
後は自己判断で。でも、怪我したら周囲の仲間も嫌な気分にさせるから、忘れないように。

・2丁拳銃なんて戦力にならない
C3部もそうだったが、どうしてリーダーはDE(デザートイーグル)の2丁撃ちをしたがるのか。
そもそもDE自体が無用に大きく、またズバ抜けて性能が良いかといえばそんな事も全然ない。
1丁でもミソっかすなのをしかも両手に持ってまともにゲーム出来る訳ないだろ!
って事だ。

2丁拳銃については近々別の機会にもダメダメな点を言及してやりたい。
というのは、イメージだけでこういう装備したがるおバカさんが後を絶たないからだ。
1丁でも2丁でも同じ事、ハンドガンだけで電動相手に互角の戦いが出来ると思ったら大間違いだヨ!
・・・と、主戦火器がモーゼルの我輩的には声を大にして言いたい。

・そもそも、正しい「機関銃」が出てこない
連発(フルオート射撃)が出来れば機関銃と思ってるのかも知れないが、劇中で一般的に使ってるのは「サブマシンガン」「アサルトライフル」であり、正当な「機関銃」は軽機関銃・重機関銃とも出てこない。
ミニガンはどうだという声もあるが、あれは車載火器であって歩兵が手持ちで行軍に携行するモンじゃないからね。
フジモンが使うのがMG42とか(まあ、人狼になっちまうが)だったら、何とか面目躍如だったのだが。
或いは、MG34で「これはかつてのアサヒファイアーアームズのパーツが・・・」みたいな絡みもありか。
デザイン的にはこっちの方が機関銃っぽいかもね。

・・・タイトルにまで絡んじゃったところで、この辺りにて終劇。

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2011年11月20日

1911年の栄光

「1911」と聞いてまず浮かぶのは天才ブローニングが設計したコルト社の自動拳銃(それもA1の付かない方が好きなのはHPで触れた通り)な我輩だが、同年は辛亥革命発端の年としても知られるのは言うまでもないだろう。

これを題名に掲げる映画と聞いては見に行かずにはおれまい。
というわけで、多忙の続いた我輩だが本日ようやっと観に行って来た。

実は前評判でジャッキー・チェンが孫文とか聞いていたのでそうするとラストシーンはガチムチ袁世凱とタイマンカンフーバトルか?と盛り上がっていたが、実際には孫文は定番のウィンストン・チャオ(「宋家の三姉妹」とか「孫文・100年先を見た男」でも孫文役を演じている)で、ジャッキー・チェンは黄興だった。
写真で見る黄興はどれも山田ルイ53世みたいな感じなのでどうも違和感があるのだが、まあこの辺が映画的演出という事で。

予告編とか見てだけでも、またまた「ボルトアクションライフルで戦いたい」病が発症してしまいそうになり、また劇中でもボルト操作するガチャガチャという金属音にはシビれていたのだが、そんな中でも印象的だったのが、馬で赤旗掲げて戦場を駆け抜けるシーンのカッコ良さだ。
やっぱ戦場の騎兵って絵になるね。我輩も一通りの騎兵課程を修了してはおるが、その後中々乗る機会がなくって。
しかもあの旗は「黄興参上」である。
我輩も混迷せる戦場に「紅中兵参上」の大旗を掲げて突入したいものだ。

いやあそれにしても、ACUの白人が叫んでるのを見ても犬が吠えてる程度にしか感じない我輩だが、亜細亜人が埃まみれになって戦う姿には心躍ってしまう。
しかもこの時代だから、全自動火器ったらマキシム重機しかないんだよな。この無双っぷりもまた良いんだが、ボルトアクションで1人また1人と撃ち倒していくシーン満載で、うーん村壱貸し切ってボルトアクション戦やりたい!

残念だったのは映画のストーリー的には何も残らなかった事。確かにカメラワークとかはかなり良い。旧来の中国映画とかかつての邦画みたいな冗長さはなく、ちょっとくどめの演出はハリウッドを意識してるな、というブラザーフット以来の亜細亜映画のそれを踏襲しているので、映像はきれいだったけど・・・。
だけど、それだけなんだよな。泣けるシーンもなく、感動もなく。淡々と歴史的事実が続いていく。
いや、それはそれでよい、けどそしたらラストはもうちょっと違うところであるべきだったのではないのか。
たとえば第三革命成功の時とか。孫文死去でも良い。いや主役は黄興だというなら黄興上海入り後、未練と未来への思いを残して逝去するとか。
なまじ清朝終焉後の混乱を知っているだけに、すごく消化不良な感が残った。
まさか、1911−Uは無いよね?

それにしても、戦場のレクイエムといいこれといい、何故こうも琴線に触れる映画が次々と製作されるのだろう。
ああそれと、孫文といえば「孫文の義士団」も見たいなあ。
posted by 紅中兵 at 19:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月03日

紅の匣子槍後編「狼叫」レビュー

前々回にちょっと触れた紅の匣子槍後編「狼叫」だが、ブログがきっかけで既に購入済の我軍同志よりお借りする事となり、ついに読む事が出来た。
前回同様、いや前回以上に波乱に富んだ中々の展開、こちらも一気に読んでハイライトを再読してしまった次第。
また、表紙絵も良いんだよねー。まあ読んだ後に見ると、主要登場人部(+狼)の全て描かれているってのがわかったりする(下巻の方)。

さてさて、この後は例によってまたネタバレ容赦なく書くのでそういうのが嫌いな方は、以下は読後に読まれる様。

前編では柴火と伊達順之助の対決が軸になっていたが、今回は来たよやっぱり川島芳子が。しかも登場時の名前は「金壁輝」とキター!知ってる人はきっとここから入る当たり、シビれるだろう。
なんたって満州といったら彼女に触れない方がアレだよなーと思っていたが、やっぱりですよ大当たり。
イチバン舞い上がっていた熱河安国軍司令の頃を舞台に、これまた史実を巧妙に混ぜつつの取り上げ方は中々上手いと思わず感心してしまった。
前編ラストで再起不能かと思った徐舜も、満身創痍ながらしっかりラストまで関わって来る。最後の最後あたりで柴火と共に戦う様になって次に続くのかな、と思っていたのだが残念ながら再び合する事はありませんでした。

いやしかし、個人的にはまだ続編が出るんじゃないかと思っていただけに今回のいちおう決着がついてしまったラストは結構衝撃的だった。ちょっと強引に終わらせてないか感(柴火の手負い具合)が強いんだが。
なんとなく小日向白朗の半生を柴火に辿らせるんじゃないかと思っていたので、ただ1騎でも無事離脱してやがては3千人の手下を抱え奉天襲撃を目論んだりするんじゃないかと期待していたのだが・・・
まあ、オーラスで実は伊達順之助が撃ったのは天でした、で再起させる事も出来なくはなさそうな展開ではあったが。大前門も帰って来たしね。
ま、いちおう終結として、今回読んでいてなんとなくドラマにするなら誰が、というのが何となくよぎっていたので私の勝手な思いつきをつらつらと。勿論異論ありだよ。

柴火は、どうしても多部未華子。もうこれしかないって感じ。私のイメージにぴったりなんだよね。
一言で言うなら「プリっとして、芯が強そう」な感じ。

伊達順之助は、何人か候補はいるが1番で金城武かな。我がイメージの伊達順之助としてはもっと殺伐としているのだが、この小説を再現するとすると妙に冷静かつ人情的なところが感じられるので、そっちを大事にした。
実は阿部寛もかなりアリ、なんだが、どうしても秋山好古のイメージを引きづっちゃうので(特に騎乗シーンとか)、キャラだぶりを避けて見送り。でも、雰囲気はこっちの方が良いかもね。

徐舜は、もうあんまり若くはないんだがキムタク。やたら突っ張って、その割に報われてない感がすごくイメージ通りなので。
「ちょっ、オイ待てヨ」とか言っても許してしまえそうだ。

さて悩んだのが今回大活躍?の川島芳子だ。実は騒々しい感がマチャミなんだが年齢的にかなーり辛い(笑)うえ、どうしても喜劇仕立になりそうなので、もうちょっと若手で、と考えてみた。結局、熱河安国軍制服を着せたイメージがイチバン近いので、綾瀬はるかかなあ。

すげー金かかりそうだが、このキャスティングなら是非見たいと思う。半年引っ張ってくれても良いし長時間ドラマスペシャルでも可。ただ、あんまり映画というイメージは何故か無いんだなあ。

という訳で、人参軍で店を出すなら「金華酒楼」と名付けたい。ではまた!
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2011年04月15日

半島版学徒動員

予告編とかみていてちょっと気になっている映画があるので、触れてみたい。
韓国映画の「戦火の中へ」だ。
まあ予告編とかTV紹介の常として、見栄えのする戦闘シーンとかが中心になるのだがその辺は戦場のレクイエムを彷彿とさせる(まあ、戦場のレクイエムで韓国チームがそのアクションシーンを担当してるんだから当然だが)迫力が凄そうだ。
土嚢の上に、一斉にライフルを載せ依託射撃するシーンを横から映したショットとかは正に「萌え」である。
近日開催予定の「上海事変でGO!」の一場面みたいだ。

また、欧米よりは亜細亜、西側よりは東側、正規軍より非正規兵が好きな我輩としては、学生服に米軍Hサスペンダー&ベルトという学徒兵のやっつけ装備感が堪らない。
まあ史実でも、特に開戦から米軍仁川上陸までの韓国軍は装備劣悪で、日本軍から接収した九九式のチャンバー削って.30ガーランドを撃てる様にしたのやら、満17歳以上40歳未満の兵役該当者をかき集めて編成した国民防衛軍なんかは支給した装備品がアンペラ1枚とかいう状況(幹部達が着服したため。これにより9万名余りが餓死・凍死)だったそうだから、Hサスとマグポーチなんかもらった奴はまだ装備優良な方だったんじゃないだろうか。

白い軍服の北朝鮮軍将校も、圧倒的な優勢だから有り得る感がそれはそれでまた良い。
悪い奴は、やたら目だってやたら偉そうでなければならない。バッチリ条件満たしてるよね。
我輩も1着仕立てたくなったが、作っても着ていく機会がないなあ・・・
タグ:戦火の中へ
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2011年02月19日

書評:虎口からの脱出

以前ここで紹介した「野鼠戦線」関連でちょっと探し物をしていて同作者の同じ頃の時代を舞台にした作品があると知り、早速古本屋を回って探し求め、読んでみた。
今回はその一冊、「虎口からの脱出」のレビューである。
作者の景山民夫は晩年、新興宗教にハマって私は失望したが、残した作品がすばらしい事は素直に認めたい。
「野鼠戦線」もそうなのだが、ちまちまと考証がどうとかではなく、娯楽作品として面白い。
そんな訳で、いつもの様にネタバレあるのでもし嫌な人は以下については自分で読んでからにされたし。

本品、前半は本題の伏線となる主人公及びヒロイン達の事が記述されているのだが、それ以上にボリュームを感じたのが満州事変に至る動きである。それもところどころ虚構を交えつつ、かなり史実に基づいての展開がされるので、「野鼠戦線」みたいな始めっから飛ばしてくれる展開を期待していたら前半はかなり忍耐を求められるだろう。
ちょうど半分位で満州某重大事件勃発、ここからの展開は「待ってました!」な訳でこうなるともう、日本軍に中国軍に中国マフィアと、次から次から追っ手があの手この手で現れては主人公一行の捕縛に失敗して消えていく。このスピード感をもっと早くから出して欲しかったなーと思う。とにかく1930年代の車での追いかけっこはかつてクラシックカーマニアだった私としてはかなりツボな展開で、思わずエクスキャリバー(知ってるかな?)あたりを乗り回してみたくなってしまった。
ラスト脱出はどうなるのかと思ったが、まあなるほどと言えよう(さすがにここをネタバレしたら面白くないので、記述は控える)。
で、最後にネタバレ的な説明があって大団円となる。
そんなこんなで後半はあの「野鼠戦線」を髣髴とさせるテンポの良さと伏線タネあかしなストーリーでスッキリ楽しめる事うけあいである。

ストーリー的には前半の冗長な部分を上手く端折る事が出来たら、ハリウッドばりのアクション映画が作れそうな気がするのだが、これは是非邦画ではなく香港とか米国のド派手アクションが得意なところで映像化してくれないかなーと思う次第。
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2010年06月03日

映画レビュー「戦場のマリア」

久々に貸しビデオ屋に行ったので亜細亜のコーナーをふらふらしていて抗日戦モノを見つけた。
タイトルからして全然食指が動くようなモンじゃあなかったんだが、国府軍服がわりとしっかりしてそうに見えたので、被服製造の参考に、程度の気持ちで借りて来た。
まあ例によって突っ込み所満載だったり次々とこの後の展開が読めてしまったりするのはお約束として、それ以外で良かれ悪しかれ軍事オタクの視点から気になった箇所等をピックアップしてみたい。
まあ、参考になるのは中国軍マニアだけだろうけど。
例によってネタバレ容赦なく書きなぐるので、もしかしたら知らない方が楽しめる内容があるかも知れない(その前に展開が読めてしまうという事には触れないとして)ので、そういうのが嫌な人は注意されたし。
とはいえ、ストーリーを頭からなぞっていくつもりも無いのであらすじを知りたい人には役に立たないヨ。

抗日戦(日中戦争)が時代背景なので、当然ながら日本軍は悪者である。が、いつもながら何故か中国映画の日本軍って何か足りないんだよね。その理由がこの映画でははっきりわかった。
まず、装備品である。腰周りがやたら軽装なのだ。まず、裾を軍袴に入れちゃってる。しかも水筒位しか吊ってない。んで銃剣が右腰に。ヲイヲイそれって中国軍だろ!
旧軍歩兵でしかも行軍中と考えると、仮に背嚢はどっかに残置してるとしても雑嚢も無いってのはどうかと思うし、弾薬盒の位置も変な上に後盒が無い。前盒は脇に「ぶら下がって」いる。
で、加えてゲートルの巻き方が酷い。その辺の高校生マニアがきちんと調べもせずに適当に巻いてゲームやったらこうなっちゃったみたいな感じの奴もいた。ちなみにこの時代は中国軍もゲートル使用してたので、当事の本職だったらなんちゃってゲーマーみたいな無残なサマを晒す事はない。昔見た何かの特集番組で、長征に参加した年寄りのインタビューでゲートルの巻き方を語っていたが、旧軍同様にちゃんと折り返してたぞ。写真で見ると皆ゴボウ巻きみたいだったのだが、へえー旧軍と同じジャン、と思ったのを覚えている。
階級章で星2つ(真ん中の線なし)の奴が「軍曹」と呼ばれていたり、将校も妙に上着がだぼだぼで全然かっこよくない。将校は軍服も自弁でほとんどオーダーメイドだから体に合ってないなんて有り得ない筈。
なので、日本軍というよりは傀儡政権軍に近いんだろうな。ま、一番近いのはホームセンターの作業着とかそれっぽい背広改造でなんちゃって旧軍やってる高校生マニア(別にそれが悪いと言ってるんじゃありません。雰囲気がそんなだという事)。
でも、頑張って日本語喋ってる。その所為で字幕も出ないし聞き取りにくいしで長セリフは何言ってるんだか良くわかんなかった。
が、これはきっと流行るだろうというのが1つ。件の「2つ星の軍曹」が捕まえた尼僧を尋問する時のセリフ。

「ナカマハ、ドコダ!」

私的にはウインドトーカーズの「ホリョダ」に匹敵するインパクトありだった。

銃器類も三八とかちゃんと使ってるし、将校は南部十四年式だった。でも何故か最後の教会包囲戦ではいちいち1発毎に隠れてたのは何故?もしかして●イ製でコッキング?
南部はこの後、終戦の詔を受けて降伏に行った指揮官を承服出来ない下士官が奪取して使うシーンでも目にする事が出来る。トカレフとかで誤魔化したりせずちゃんと使ってるところは嬉しいね。

中国軍(帽子に晴天白日章が無いなーと思っていたら案の定、国府ではなくて新四軍でした。)の装備に目を転じると、中々雰囲気出ていて良い感じ。ちょうど私が作った国府軍制服っぽいぺらぺら感が嬉しい。でもポケットとか綺麗に縫い付けてるなー。さすが本職(そういう視点ばっかりです)。
服以外に、軽機担当者のチェコ銃マガジン用革ポーチとか、資料写真でしか見たこと無い奴がカラー動画でいろんな角度から見れるのは非常に嬉しい。ちなみに分隊支援火器はチェコ銃ではなく、これまた珍しいノイハウゼンKE7。以前当ブログでも触れた、G3にすごく似ているアレだ。フロントライン(ペットの蚤取りじゃなくて継続戦争の映画)とこれぐらいしか出てくる映画を知らない。まあ資料写真で何度か見たことがあるので、実際に中国軍で使っていたのは事実の様だが、よくまあこんなにいろんな銃を集めて運用していたものだ。
最後の教会篭城戦の際はちゃんと2脚を広げて玄関に陣取って日本軍の進入を阻んでいたのがカッコ良かった。
ただし、教会の鐘楼から狙撃&乱射の際だけは11年式軽機(あの特徴あるホッパー弾倉がはっきり見える)。もしかして軽機は2人いたのか?

小隊長のトンプソンも毛色が変わっていて、レシーバー部はM1A1の奴(簡易照門と右側のコッキングレバー)なのに放熱フィン付き・ハイダー付きのバレルにグリップ部有のフォアグリップ、とまるでマルイ改造キットを組んだ人みたいなタイプだ。しかも同口径が活かせるガバをサイドアームにしている。

銃器類は楽しませてもらったが、気になったのが水筒。中田で売ってる飯盒付き水筒を提げてる。確かにあれ便利だよね。でもこの時代のモンじゃ無い筈・・・ただ、色もそのままの全く中田御用達状態なのに、妙に違和感なかったのが逆に気になってしまった。今度何かのイベント時に「戦場のマリア仕様です」と言い張って使ってやろうかな、飯盒付き水筒。
ちなみに当事の中国軍はドイツ軍のに酷似した型(ただしキャップ部にカップは付かない)の外、米英から供与を受けていたのでそのまんまのも使っている。うちにある本には米軍M1ヘルメットに英軍水筒の国府軍兵が写っているのがある。

ストーリー的には「あーもうコイツ次にはあれするよ」みたいなのが容易に読めてしまうのだが、戦闘シーンのヤル側(ヤられる側はかなり適当)はそこそこ良い動きをしていた。特に感心したのが、日本軍に進駐された教会に裏口からそーっと侵入して来て、建物を制圧するシーン。我々が目標とする「長物によるインドアエントリー」の参考となる動きを見せてくれた。
思わず我々もトンプソンとG3とVSR−10でフロア制圧をやりたくなる。ってこれ「上海事変でGO!」のコンセプトじゃん!

さて、ネタが繋がったところでこの日曜はいよいよその「第五次上海事変でGO!」である。
今回もリトル上海で存分に暴れて来るぞ!
posted by 紅中兵 at 23:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

DVD評・復讐の5番

先日、ふっと思い出して「墨攻」が見たくなりレンタル屋に行ったのだがその際に見つけてしまった「V for VENDETTA」。
かつての予告編では、銃を相手に短剣のみでしかも勝つという展開が非常ーに気になっていたので、丁度良い機会とこれも見てみる事にした。

※例によってネタバレ考慮せずガンガンストーリーに関する事も書いてます。
自分が見てからにしたい人はこっから下は今読まない方が良いでしょう。
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舞台はWW2後、現代に近い時代の英国はロンドン。ただしパラレルワールドなので、戦後の歩みは我々の知識のうちにある歴史とはちと違う。
まあ平たく言ってしまえば、ジョージ・オーウェルの「1984」とか映画「リベリオン」みたいな管理(統制)された全体主義国家になっちまっている訳だ。
その英国で、ただ一人体制に真っ向から挑む男「V」。と、言いたいところだが実は彼の本質は革命でも体制転覆でもなく、復讐だった。ただその対象が時の権力者に及んでいた為に結果として全体主義体制は崩壊を迎える。
そんな印象を受けた。まあ崇高な理念を押し付けてくるよりこういう方が娯楽映画としては気が楽かも。
ここに、バイオハザードじゃないが生体実験の話が絡んできたり、巻き込まれた風で実は必然だった(というんだが、どっちにしてもご都合主義だろ、という気が・・・)という生い立ちのナタリー・ポートマン(坊主頭になるまではなかなかカワイイんだけどねー。アミダラ女王ー!)等、ちょこちょことどっかで聞いたようなストーリーが絡みつつ話は進んで行く。

ま、それだけ。思いの外ナイフ格闘シーンとかも少なく、どっちかというとがっかり系なんだが、ちょっと琴線に触れたのが2点あったので紹介してみる事にした。

1つは大序曲「1812年」。裁判所(冒頭)と国会議事堂(終盤)の爆破が行われるのだが、この2度にこの曲が使われる。
ご存知の様にこの曲は砲撃音が組み込まれているのが特徴。その砲声の代わりに爆破音とは心憎い演出と思わずニヤリ、である。
これはなかなか粋だとちょっと感心。

そしてもう1つ、そのわずかしかない短剣で銃と渡り合うシーンで、ラスト近くで秘密警察の長官と10人程の警官(ほとんどSWAT状態)に「V」が囲まれる場面のセリフが泣かせる。
敵は長官がリボルバーな以外は、全員ベレッタがベースと思われるSOCOMピストルもどきを装備。
半円形に包囲された状態で「空手の真似事と剣だけで銃に勝てると思うのか?」と言われるが、絶対絶命な筈の「V」はそこで言い放つ。

「銃の弾が尽きた時、私は倒れているかな?しくじれば(お前達に)再装填の時間はない」

こういうの、インドア戦とか外でもタイマン勝負になっちゃった様なシチュエーションで言ってみたいよね。

まあリベリオンのガン・カタとは異なり、「V」さんは非常に残念な方法で敵の銃弾を浪費させていたのでした。剣捌きもちょっと無駄が多いかな?という気がしたよ。

そんなこんななので、紹介はしてみたけどお勧めはしない。まあ私の心に残ったコレだけでも見たい!という殊勝な方はどうぞ。

あちなみにタイトルのVENDETTAとは復讐とか敵討ちの意味。
posted by 紅中兵 at 20:24| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月29日

大事務室戦争

例によってネットをフラフラしていて、ツボな動画を見つけたので紹介したい。
タイトルは「The Great Office War」という訳で何となくソ連の「大祖国戦争(ヒットラー一味を撃退したアレね)」を意識してるっぽい。
URLはココなので、まあ見て頂戴。

かなり私的には気に入ってしまったので、今回この部屋で紹介してみた次第である。
ノリ的に私がサバゲに求めている物と通じるものがあるからだ。
そう、火力(弾のマズルパワー)じゃないんだよ。どれだけ夢中になれるか、自分がその世界に入っていけるか、が大切なのだ。
心に少年(&少女)の頃の純粋さがあれば・・・こんな武器でも何と楽しそうな事か。
つうか、映像の構成(演出)的にもすごく上手いね。言っちゃうとネタバレなので(今日はもったいないのでネタバらししません!)控えるが、あんな人やこんな人や・・・この武器でそこまでやるか、っていうのが、もうたまらん。

インドア戦でやってみたいなあー。特にゾンビ化の恐れ多々あり(これは見てないと当たったかどうかわかんないでしょう!)なので、その辺かなり気を使ってくれる人限定で。

我々のコッキング限定戦にしても、ボルトアクション中心のインドア戦にしても、求める物はこの「どれだけ純粋に『楽しむ』という事を追求出来るか!」なのである。

そして、やってみたら予想以上に楽しい事もきっとこの「大事務所戦争」と同様なのだ。
通じるモノがある人は、是非我が軍にコンタクトを!
タグ:Nerfガン
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2008年11月18日

「集結号」日本公開決定

先日この頁で紹介した中国映画「集結号」が、日本でも公開されるそうだ。
タイトルは「戦場のレクイエム」。なんかなー・・・どうしてこうセンスないかなー。
予備知識なかったらこれじゃ見ようと思わないよ。毛唐の題名はまんまカタカナのクセに、こういうのはいやらしい小細工してダメにしてしまう。本当に日本の映画界は西高東低(いや、日本の通俗文化自体がそうだ)とまたまた思い知らされた。

まあ、気を取り直して、日本公開が決まったお陰で細かい情報も入って来た。
本作で何が驚いたって、戦闘シーンの出来の良さが従来の中国映画とは明らかに一線を画しているという事は前に述べたが、その理由がわかった。
ブラザーフッド」のカン・ジェギェ監督とそのスタッフ達、MKピクチャーズがバックについていたのだ。
言われてみれば、確かに中国映画と言うより最近の韓国映画っぽい気がしないでもないね(特に上にいったりしたに行ったりするカメラワークとか)。

ちなみにネット上の紹介記事で主演のチャン・ハンユーの役どころを「連隊長」と記述しているものがあったが、中国語の「連長」は連隊長ではなく中隊長である(連隊長は「団長」。だから涼宮ハルヒは中国軍だと連隊長である)。
ここを読んでいる皆はだまされない様に。
まあ、部下が百数十名だと言ってるし配下に排長(小隊長)しかいないんだから連隊長では勘定が合わないこと位、すぐわかるよね。

さてさて、その他出演者だが、制作費を抑える為にほとんど新人俳優ばかりなんだそうな。
どうりで見たこと無い顔ぶれだと思ったら。
ま、この手法はコッポラがゴッドファーザーを撮り始めた頃にも似てるよね。
まあ今売れてるかこれから売れるかの違いなだけで、名が知れているかどうかはその本人の実力とは比例しないという事だ。

さてさて、日本では09年新春との事なので、正月頃には公開になるらしい。
我が人参解放軍ではいち早くキャッチ出来たので、日本公開の半年近く前から既に本作の内容ネタで盛り上がれている。
と、ちょっと誇らしい我輩であった。
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2008年10月29日

弥生台で上海戦 −映画レビュー「5 DAYS WAR」ー

先日は久々の井岡山ゲーム予定だったのだが、またまた又例によって朝方の雨。
もう今年も残り少ないと言うのに、あと何回井岡山に行けるだろうか。
という事で、行軍途中で転進し昼ちょっと前に帰宅したので、この時間を利用して前から気になっていたDVDを見た。これが思いの外面白かったので、今回はこれをちょっと紹介してみる。

※例によってネタバレ多数あります。嫌いな人はこっから下は読まない事をお勧めします。

「第一次大戦」と聞くと、野っ原に塹壕掘って両軍立てこもり、で横隊突撃とかしては鉄条網に引っかかって機関銃の餌食というお約束パターンを想像するが、この映画はちょっと毛色が違った。
我が人参軍ゲームに精通せる読者向けにわかりやすく説明するなら、「弥生台フィールドで上海事変でGO!レギュレーション」のゲーム、である。
塹壕が無い斜面の森林地帯で双方肉薄してのボルトアクション戦、といえばわかるだろうか。
レギュレーション次第ではアウトドア戦でもこんな展開になるだろうなーというのは2度に亘る上海戦の経験から容易に想像がつく。
(あ、ソ満戦もちょっと近かったかも)

大まかなストーリーとしては、アメリカ軍のある部隊がバカな将軍の命令で無謀な攻撃を行い、目標地点(山の中なんですけど・・・)は奪取したもののドイツ軍に包囲され、補給も連絡(伝書鳩による一方方向の連絡だけは可能)も途絶えた中で5日間意地を張り続ける、というもの。
我輩がタイトルを付けるとしたら「ヤンキーの5日間戦争」とでもなるだろうか。でもコレ、本当の戦争ですから。敵は先生とか駐在さんとかではなく、ドイツ正規軍相手の。

予想以上に戦闘シーンがとにかく多い。普段チャラチャラしたお涙頂戴シーンは早回ししてしまう私でも後半はほとんど素で見ていた位だ。
ご存知の様に当時の主力兵器といえばボルトアクションライフル。陣地戦でなければ重機関銃は出てこないので、全自動火器といえば軽機なのだが劇中ではフランス製のショーシャが何丁か出てくるだけだ。
この為、頑張る自動火器といえばコルトM1911A1のみ、なのだがこれが見せ場が結構あって良い。
ちゃんと8発(7発+チャンバー内だろう)撃ったらオープンストップなんてシーンも出て来た(何発撃つ気だろうとカウントしながらちょっとドキドキしたけどね)。
個人的には東京マ●イがタイアップしたらブローバックガバの売れ行きに影響を与えるんじゃないかと強く感じた。だって我輩も欲しくなったモン。
ワンスアンドフォーエバーでもガバだけで頑張る上級軍曹がいたが、拳銃の活躍ぶりはこっちの方が上じゃないかと思うぞ。

ワンス・アンド・フォーエバーといえば、アレよろしく誤爆(誤砲撃)で味方の被害出まくりというシーンもある。

「冬戦争」では伝説の対戦車兵(火炎瓶攻撃でT−26を撃破した後、自分の着ている冬季迷彩服に引火した火でタバコを付けて高笑いする奴)がいたが、本作でも強者がいた。
「背中に帽子掛け」オジサンである(詳細は見てのお楽しみ)。

ドイツ軍もただ手をこまねいているばかりではなく、捕虜を懐柔しようとしたり(この米軍中尉の意地張りっぷりが泣かせる。しかもなんかゲーマーでいそうな顔してるし)、降伏勧告を行ったり(部隊指揮官でもある少佐が自筆の手紙を渡すが、言下に拒否!)、「特殊部隊」を送り込んだり(当時なので「突撃兵(シュトルムトルッペン)」が出てくるのか?或いはブランデンブルク師団もどきの敵軍偽装兵でも出るのか?と期待したのだが何てことはない火炎放射器でした)、とあの手この手で攻めては来るのだが、ろくに食料もなく弾も各員数発のみ、というこの部隊を攻め倦んでしまう。

ま、第二次大戦時の日本軍は各地でこんな戦闘を「米軍相手に」強いられていた訳で、それを考えると米軍だけがすごいとは全然思わないのだが・・・

どうして待機中にタコツボ掘らないの?とか、どうしてドイツ軍の攻撃が来ると自分達も前進しちゃうの?とか、弾がないならその辺に転がっている敵兵から銃と弾をかき集めて使ったら?とかいろいろと疑問はあるが、まあきっと第一次大戦ではそういう戦術は確立されていなかったんだろう(という事にしておこう。だって指揮官は弁護士だし・・・)。

とにもかくにも、ボルトアクション同士の戦闘を堪能したければお勧めだ。
posted by 紅中兵 at 00:04| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

レビューその2・二階から砲撃

今回も引き続き、映画「集結号」レビューである。
例によってネタバレ満載だから、そういうの嫌いな人は映画を見てから読まれる事をお勧めする(もしリンクから飛んで来たりしたら、注意ネ)。

さて、前回ざっくりかいつまんでストーリーをご紹介したので、今回はあれこれと小さいところで目に付いた所・気になった物を思いつくままにあげてみたい。
いや、アラ探しじゃなくてマニア的視点からのポイント抽出って意味である。

今回のタイトルは「二階から目薬」をもじってあるのだが、冒頭の戦闘シーンで歩兵砲(たぶん山砲)を二階に設置して撃ちまくるシーンがある(国府軍側)。
あれなかなか良いんじゃないかと思った。視界も開けるし、攻める側もちょっと大変になるしね。
作中では梱包爆薬で吹っ飛ばそうとするが二階まで投げ上げるのは大変そうだった。まあ手榴弾があれば二階程度なら苦もなく投げ込めるけど、何せ物資に乏しい(筈?)の国共内戦だからそれなりの効果は望めるんじゃないだろうか。

ちなみに一番スリリングな戦闘シーンはこの冒頭の市街戦だ。
その後にくる炭鉱の塹壕陣地をめぐる攻防も力が入っているんだけど、「準備万端で待ってます」に「正面から人海戦術」だから、お約束の安心感を持って見れてしまうんだよね。

その冒頭市街戦シーンだが、一見どノーマルのスーパー9みたいな銃が出てくる。ストックが途中で終わっていてバレルだけがにゅーっと突き出している奴だ。しかもストックの前端にはボロ布が巻かれていて、始め何だかわからなかった。
実はこれ、ジョンソン自動小銃である。M1ガーランドと米軍正式自動小銃の座を競ったが破れ去った・・・確か試作だけじゃなかったかな?と思いちょこっと調べたら、オランダの外地軍が対日戦用に発注したけど納入前に占領されてしまって浮いた奴を、空挺部隊や海兵隊に納入したそうで、海兵隊ではレイジング短機関銃に替わって配備され好評だったとか。
10発のロータリーマガジンは、チャンバーに弾が入っていてもクリップから途中給弾可能とか、ストックが途中までしかないのは実はフローティングバレルだとか、結構マニア好みの面白いメカ搭載の銃である。
こんなのが出てくるとはビックリ。しかもこれ、続く塹壕守備戦でも活躍してたし。
ふとオリジナルのスーパー9がいじりたくなってしまった。

それだけじゃあない。政治将校が持ってるのはステンSMGだ。
確かにインドで再編成された国府軍は英軍装備だったけど、アジア戦線でステンなんか使ってたっけ???
私の少ない見聞の範囲では、国府軍の写真・資料類でステン持ってる奴を見た事はないのだが、ありそうっていえばありそうでは、ある。
ちなみにこれ使ってる政治将校は、アー○ズマガジンの日本軍しか紹介しない2ページ見開きのところに出てくる着装オヤジにちょっと似ている。

それにしてもジョンソンにステンって・・・何故?(嬉しいんですけど)

市街戦の開始直後、中共側攻撃の初弾は国府軍メット正面の青天白日章ブチ抜きである。
うーん「血戦上海灘」でも眉間に一発から始まったなあ。ヘッドショットはやはり始まりの基本という事か。

主人公はライフルがメインアームなのだが、腰に付けている革製手槍用MAGポーチは4連だ。
中田商店で売ってるトカレフ用ホルスターとセットになってる奴は2連なのだが、同じデザインで容量2倍ってのは実戦的なのかも。欲しい。

ふっと気になったのが、銃剣を右腰に吊ってる事だ。
日本軍だと左腰だし、ずり落ちない様に「剣吊り」なるパーツまで服に装備してるがこれって世界共通でもなかったんだ?
まあいずれにせよ、サバゲでの銃剣なんて邪魔な以外に何の役にも立たないから我輩にとってはどうでも良いんだけど。

そうそう、ちらほらといろんなシーンでいろんな人が下げているのが見え隠れしているモーゼル用のストックホルスターだが、これはしっかり中国製だね(持ってるから一発でわかる)。
おなじみのモンが出てくると、何となくちょっと嬉しかったりする。

炭鉱陣地戦の際には戦車が出てくる。張りボテでシャーマンぽくしてるんだが転輪回りが妙にスカスカなんだけど、何をベースにしてるんだろ?
ま、個人的には現用戦車をペイントだけ変えてそのまんま出されるよりは張りボテでも何でも当時の物に近づける様努力してくれた方が数倍良い。
本物レプリカが使えればもっと良かったんだけどね。
小火器のところは随分頑張ってたのに、ここはどうしたのかな?

ちなみにこれを迎え撃つ対戦車砲(ではないと思うけど、まあ一応)の車輪は荷車のだったりするところが紅軍っぽくて良い(ちゃんと「良い物見つけて来た」とかいって運んでくるシーンがある)。

歩兵が対戦車戦闘といえば、忘れちゃいけない火炎ビン。映画「冬戦争」でも大活躍してたけど本作でもがっつり出てくる。
ただ、ビンが大きくね?一升瓶みたいなんですけど・・・
ま、あれだけでかければM4といえどただでは済みますまい。

塹壕陣地防衛の要としてちょっと面白かったのが、ドラム缶使用の砲(梱包爆薬投擲器?)が出てくる事だろうか。
当初、ドラム缶は爆竹を入れて重機関銃の音だけっていう八路軍戦術でもやるのかと思っていたが、座布団みたいな梱包爆薬飛ばして敵の攻撃を粉砕するとは。
4基据えられた様は、重迫撃砲みたいだった。

戦車はその後の抗美援朝(朝鮮戦争)シーンでも、上の方の張りボテを手直ししてまた出てくる。
今度はパットンだかパーシングだかっぽくしてるんだが、別にシャーマンのままでも良いのにね。
逆に言えば、朝鮮戦争の場面ではこの位しか印象に残ったものがない・・・
まあ砲兵隊所属だから人海戦術とかかますのも変だしね。

で、主人公が帰ってくると軍服が一新している訳だ。
抗美援朝で米軍の新鋭装備と物量作戦に触れた彭徳懐が軍近代化の必要性を痛感、ソ連に倣った階級制の制定や新軍服の採用が行われる訳だが、この通称55年式と呼ばれる軍服が今度はたくさん出てくる。
87年以降の改変で再び階級制度が復活した際のものにもやや似ているが、この頃のは制帽の帽章が上の部分(クラウンと言うのかな)ではなく、もうちょっと下の垂直な部分に付くのが大きく異なる。
この55年式がまた、主人公がかつて活躍した時と時代が変わった事を如実に表している様に思う。
もう知らない人がみたら別の国の軍隊だろうなあ。

さてさて、で全編通じて気になったのが食事シーン。「横空出世」でもそうなんだが、中国映画って妙なところで食事シーンが出て来てまたそれが気になるんだよな。旨そうで。
本作中でも普通にメシ食ってるところだけじゃなくて、炭鉱(援体壕)の中で蒸しパンみたいなの食べてたり司令部でもパンみたいなの食べてたりと、何度もそんなシーンが出てくる。

ちなみに我が軍の「戦場でもちゃんと中華」ってのはこの辺の影響も多分に受けているところがない訳ではない。

・・・以上、2回に渡って思いつくまま書いてみた。
もう見てから一週間近く経っちゃったし、そもそも英語字幕(追いかけるのも1苦労)読みながらの映画鑑賞なので、思い違いとか見落としとかもあったかも知れない。
さらっと1回見ただけなんで、まあこの辺が限界である。
時間が出来たらもう1回ゆっくりと見返したいものだ。また見るだけの価値はあると思う。
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2008年09月21日

集合ラッパが聞こえなくて

今回&次回は久しぶりに映画レビューである。例によってネタバレ容赦なく書いてるので、嫌な方は映画を見てから読まれる事をお勧めする次第である。
今回はストーリーに関する私の勝手気ままな印象を、次回は武器・装備品・考証など小ネタに関してを筆の赴くまま書き連ねてみたい。

先日のビクトリーショーで上映していた映画が「国共内戦ー朝鮮戦争を扱った映画」だというのでこれは要チェックと思いブースを回って探したところ、あったーっ!
という訳で問答無用で買って来た。
そのタイトルを「集結号(ASSEMBLY)」と言う。劇中で出てくるが、部隊の集結を合図する号令(今回はラッパによる指示)の事なので、今回のタイトルは昔々に裕木奈江が歌った「ポケベルが鳴らなくて」に引っ掛けてみた。(古いなー。わかんない人多いだろうなー)
ちなみに中国のアカデミー賞に相当する「金鶏百花映画祭」で9部門中の4部門を受賞したそうだ。

あ、そうそう私が買って来たのは英語と中国語の字幕(音声は中国語のみ)で、とりあえず英語字幕で見ているのでもしかするともう一回中国語字幕で見たらすっきりする部分とかあるかも知れない。
結構とって付けたような妙な訳文とかがあったからだ。
と言う事で、もしかすると英文字幕とかも私の読み違いとか勘違いもあるかも知れない。まあまだざっと1回だけ見たところで、印象に残った諸々という事で読んで頂きたい。

さて、大きなストーリーとしては、捨て駒残置守備隊のお話である。47名の部隊が1人・また1人と戦闘の度に欠けていく様が鮮烈に描かれており、結構エグい。
戦死した政治将校に代わって書生上がりみたいな戦闘未経験の新しい政治将校が配属になるんだが、「彼は読み書きが出来るぞ」ちうのが大々的に紹介されるあたり、当時の紅軍事情が伺える1シーンだ。

冒頭の市街戦で数多の部下と政治将校を失った主人公率いる一隊は、炭鉱に設置された塹壕陣地を合図あるまで死守する事を命じられる。補充は結局政治将校1名のみという状況で、だ。
再三に渡る国府軍の波状攻撃が、主人公率いる一隊の守備する塹壕陣地に対して行われる。シンレッドラインの日本軍宜しく、ヤケに火力ある様な気がしないでもないがまあ「我が隊は爆発物のスペシャリスト集団だ」とか何とか言うシーンがあったので、その点ちょっと他部隊とは違うと割り引いて見てあげよう。
ボルトアクション主体の射撃シーン、良いね。あ、こういうのは次回ネタか。
まあ仕掛け爆薬やら何やらで、ワラワラと攻めてくる国府軍を数度に渡り撃退するものの、毎回被害を受け戦力は減退、敵は戦車まで投入し最終的に陣地は陥落してしまう。
その陥落直前の防戦後、瀕死の軍曹は「集合ラッパを聴いた」という。他にも聞いたという者がいるが、主人公の部隊長は戦闘中砲撃を至近弾で食らっていて聴力を一時的に失っていたのだが政治将校も「聞いていない」と言った事もあり、後退を認めなかった。彼にとっては「もしかしたら自分が聞こえていなかった間に号令はあったのかも」という自責の念に後々まで駆られるのだが、まず場面は野戦病院に飛ぶ。
(ちょっとこの間、映像的な説明がだいぶはしょられている気がした)

彼は元々第二野戦軍所属だがこの病院は第三野戦軍管轄化で、しかも彼は何故か他人の軍服を着用して収容されており、為に彼の話はなかなかまともに聞いてもらえない。
そんな中、朝鮮戦争勃発で砲兵を必要としているという呼びかけがあり、彼は志願する。
「対戦車砲を撃った事ならある」と嘯くが所詮専門教育を受けた訳ではないのでその経験についてはすぐに見透かされてしまうのだが、それでも何とか朝鮮戦争に従軍していく。
移動中、砲兵隊の指揮官が地雷を踏んでしまい、彼は間接砲撃の成功を優先させる為に彼の靴ごと地雷を引き受ける。
(朝鮮戦争の場面は、この指揮官と主人公のつながりを作る為に無理やり設定された感を受けた。戦闘シーン的にはあまり見所はない)

そしてまた数年が経過。
主人公は元陣地守備をしたかつての炭鉱に帰ってくる。部下を掘り出し供養する為に。
彼は抗美援朝(朝鮮戦争)まんまって感じの軍服なのだが、他の軍関係者は皆、俗に言う「55年式装備」って奴でソ連に範をとったパリッとした感じの軍服。この辺の対比も主人公だけ時間が進んでいない的な演出なのだろうか。
地雷は爆発し、彼は命こそ助かったものの頭内には破片が残りだんだんと視力が衰えていく状態であった。
もう陣地がどこだかすらわからない様な変わり様の中を、彼は部下を探して掘り続ける。

同時に、命令で残ったにも関わらずその状況を知る者がいなくなっており自部隊員が「行方不明者」扱いになっている事への名誉回復をも求めて関係者と空しい戦いを続ける。
(申し訳ないが、ちょっとこの辺ぬるく感じた。ストーリー的には必要なんだろうけど・・・)

この彼のたった一人の戦いに手を貸すのが地雷から命を救ったかつての朝鮮戦争での上官である。
苦闘の末、司令部付当番兵だった者が生き残っている事が判明、当時の上官の墓の前で再開する。
が、実は集合ラッパは吹かれていなかった。当時の当番兵(ラッパ手?)ははっきりと答えた。
その後の後退のどさくさと、本隊の後退する時間かせぎに彼らの残置玉砕は仕方がなかった。しかし司令官は死の直前までその事を悔いていた、という。
左腕を失い、ただ詫びるばかりの当番兵に食って掛かる主人公。
しかし、これで行方不明や脱走などではなく命令により文字通り死守した事は明らかとなった。

そして。
玉砕した46名の慰霊碑の前で、慰霊祭が行われる。1名を除く47名全員が命に従い死守を行った旨を申告する主人公。そこで受申した将官より傍らのラッパ手に命令が出される。
「集合ラッパを吹け!」
慌てて応じる若いラッパ手。

私はもうこの辺、目頭が熱くなってしまった。映画館で見たら泣いてたかも知れない。
この奮戦を称え、叙勲が行われる。黒盆には47名分の勲章が用意されている。
そのうちの1つをつけてもらう主人公。パリッとした55年式軍服で居並ぶ数多の軍高官達と、くたびれ切った抗美援朝の軍服を纏いたった一人で対面する男の対比(しかも主役は後者だ)。こういうの堪らなく好きだったりする。

そして最後。幻の47名が意気揚々と後退するシーンが出て来て、物語は幕を迎える。


・・・すごいね。戦闘シーンとかはだいぶリアルに作りこまれている。
中国映画と聞いてかつての「特攻大戦略(コードネーム・フラッシュ)」とかを想像したらもう全然別物だから。
演出もかなり力が入っており、単なる「勧善懲悪・シャンシャン」ではなく、内面描写とかにも果敢に挑んだ事が見て取れる。
見終わった後すごく重い気分になるという点、「冬戦争」に近いものを感じた。

最後に軍事オタ向けアドバイス:
「戦闘シーンは冒頭が一番すごい」という、「スターリングラード」や「プライベートライアン」的な展開を見せるので、それを承知なら、一見の価値はあるといえるだろう。

次回は1シーン1シーンの細かい所あれこれを。
posted by 紅中兵 at 20:57| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

映画レビュー フロントライン −戦略打撃部隊−(継続戦争を扱った映画)

ちょっと前になるが、連休で暑くてダルダルだった時に見たDVDのお話など。

前に書いたかも知れないが、大げさな題名を付ける奴に限って内容がしょぼいのが俗に言うB級映画のお約束だ。まして本作はタイトルが犬猫のノミ取りと同じ名前に、全く借りようと思った事がなかった。

ところがちょいと調べ物をしていて、フィンランドの「継続戦争」を扱った映画だと知り、「冬戦争」のファンである小生としてはこれはある意味続編という事で鑑賞してみる事と相成った。

まあお約束通り小規模な前線での戦闘が淡々と続く、という点までは想像通りだった。だがこれでもフィンランドが作った自国の戦争映画である。ちょっと独逸軍チックだが微妙に違う、フィンランド軍装備がたっぷり堪能出来る。
しかも銀輪部隊である。何というか如何にも欧州の戦争という独特の雰囲気が漂い、面白い。
また、主人公が分隊長(それでも3個班を指揮)なのだがだんだんと減っていって最後の攻撃時にはほとんど数名しか残ってない状態になってくる(したがって「濃い」連中が残る)のも、日本軍の戦争者に通じるものがある気がする。
小作品である事は確かだが、極めて前線兵士の視線に近いところからの描き方が中々悪くない。ゲーマー(PCゲームじゃなくてサバゲだぞ)なら共感出来ると思う。

ただ、フィンランド軍って随分火力あるねえ。SMG・分隊支援火器含め全自動火器を随分持ってないか?
まあ彼らの場合、敵(ソ連軍)を倒せば倒しただけ銃弾が補充できるから、後方からの補給に完全に依存しないという点ではありといえばありなのかも知れないが。

まあ、1分隊程度でも戦略に大きく影響した、ってのがソ・芬戦争だった・・・という事で。
posted by 紅中兵 at 23:08| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月21日

DVDレビュー「遊撃戦」

(例によってネタバレ容赦なく書き散らしてます。お嫌な方は読まれない方が・・・)
出演者も関係者も独立愚連隊とかなり被る所為か、テイスト的には似たり寄ったりだがこれは悪い意味ではない。独立愚連隊シリーズが好きな人なら嬉しくなる作品であるという意味だ。
佐藤充演じる黒鬼子が飄々とした主役であるところは独立愚連隊と一緒、ただし今度は隊長が加山雄三から三橋達也だお立会い。
ご都合主義なアラをほじくるのは私の趣味ではないしまたそういう手合いの作品でもないので割愛するが、その三橋達也扮する安部参謀の率いる遊撃隊の雰囲気がいかにもゲリラっぽくて良い。体に巻きつける感じの小銃用弾帯とか、剥き出しでベルト(というより帯だね)に差し込むモーゼルとか、私がかなり好きな系統である。装備も良くって、99式(劇中ではチェコ銃と言っていたが)1丁にPPSH41も1丁持っている。7人編成でこれはかなり火力ありありではない?
拳銃は誰もがほとんど皆モーゼルってのも中々泣かせるところだ。2話で出てくる砂漠の八路参謀はストックつけて狙撃したり、3話の婆さんは何と2丁拳銃どころか5丁モーゼルだ。
こういった装備からしてもう、中国大陸での戦争って雰囲気満点である。トンプソンやらガーランドやらでバリバリ撃つばかりの日米戦争はもう食傷気味だったのでそれはそれは新鮮。

まさか、の阿部参謀戦死には驚いたが、それでも彼らの桂林進撃は続く。人数的にもちょうど、な事もあり、「こんな雰囲気のサバゲやりたいな」と思った。あ、川越NWさんとこの「HG戦」だとちょっと近いかな?
HG戦に興味のある方は人参解放軍ゲームレポートをご参照あれ。
posted by 紅中兵 at 03:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月10日

トンマッコルは胃袋で統治する

「トンマッコルへようこそ」がDVDになったのでやっと見れた。
本当は上映中に映画館で見たかったのだが、中々時間が取れないうちに上映が終わってしまったのだ。
私の場合は北の装備についてデティールを見たかったのがメインで、まあ一応向こうでも人気だったらしいからストーリーも悪くないんだろう程度のノリだったが、何故かウチの子供達も見たがっていたので、家族で行こうかとしていたのだが終わってしまって残念、と思っていたが最近はすぐDVDになるので、お陰でテレビの放映を待つまでもなく見れるとは便利になったものだ。

さてさて、私はネタバレ容赦しないのでお嫌な方はこの後を読まない事をお勧めする。
最近の韓国映画はかなりレベルが上がったと感じる。ブラザーフッドもそうだったが時代考証というか装備品関連もきっちりと揃え、また戦闘シーンもかなりリアルに作り込まれている。
本作品は基本コメディーなのだが、それでもリアルなところはきっちりリアルにやってるので尚嬉しい。
M47パットンとM24チャーフィーのバルジ大作戦よりは張りボテでもM4シャーマンやタイガーTの出てくる戦略大作戦という感じである。
まあストーリーは予想した通り、な展開を見せる訳だが、喜劇でありながら終わりはハッピーエンドではない当たり、最近の映画っぽいなという印象を受けた。
「北」の人間を人間として描くところ、痛烈な米軍批判なところ、等も今ならではだろう。20年前の韓国だったら絶対にありえないストーリーである。それが許されるというのはそれだけ彼らに「余裕」が出てきたという事か。

日本人のレビューはいくつか見たので、韓国人と意見交換してみたいと思った。
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2006年12月29日

横空出世

今日は映画レビュー。
勤務先近くの中国関連書籍店で見つけたVCD。パッケージと解説文からこれが中国の核開発を描いた映画らしいとは判った。が、砂漠の真ん中でナンパオしている集団とか無精ひげの叫ぶオヤジとか、どこがどう核開発と結びつくのか、タイトルも含め全くわからない。
わからないのでまあ確認してみようという事で買ってみた。
勿論字幕も吹き替えもないので細かいところはほとんどわかってないのだが、それでも楽しめた。
一言で言ってしまうと、米ソは科学力で解決した核開発を、中国は人海戦術で成し遂げた。
トラックやヘリもあるのに(劇中で何度も出てくる)、機材を手持ちで長蛇の列を作って砂漠を行軍してボロボロになってみたり、巨大な雀荘みたいなところで膨大な数の人間がソロバンで手計算してたり、技術者の到着を祝して缶詰だけで迎える歓迎の宴など、嬉しくなっちゃう様な演出満載である。
私は、実験場構築の司令官が自ら歌い上げる地ならしの際の歌がとても印象に残った。
BGMは何故かホルストの木星であるが、なかなか使い方が巧い。
「特攻大戦略」とかの、垢抜けないBGMとイマイチ見せ場に欠ける冗長な演出とは大違いだ。
ただ、VCD2枚組だが見せ場は1枚目に集中といった感はあった。なるべく史実に忠実にしようとしているのだろう、その為に後半は感動的な人民の頭数と力技、といった物より発表するのしないのとか条約調印をするのかしないのか、みたいな政治向きのやり取りを描く場面が多くなるからだ。
とはいえ、最期の実験成功の場面は見なければならないだろう。当時の中国の新聞発表ではキノコ雲をまるで花火大会みたいな大群衆が見ている写真が掲載されており、「こんなの合成に決まってるからウソ」と言われたものだがこの映画でもやっぱり実験成功は大花火大会状態でした。
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2006年03月17日

ボーチャード!

ひょんな事から「牙狼」を見出したところ、面白いので毎回楽しみにしている。
時間が金曜の深夜(土曜AM1:30)と凄い時間にも関わらず、様々な拘りが良いのである。子供番組の王道「仮面ライダーシリーズ」とタメ張れる特撮シーン・格闘シーン、毎回「えっこんな人が!?」と思わせてくれる豪華なゲスト・と、ストーリーは良くわからないが(だって途中から見出したからネ)ついつい見入ってしまう。

3/3はゲストを森本レオに「剣」対「銃」というテーマ(いや人間的には復讐劇もあった様だが)だったのだが、その森本レオが使うのはなんとボーチャード!!!
シルバー系の仕上げも綺麗で、工芸品の匂いがする銃というものを再認識させてくれた。クラシックなところがまた如何にも「霊銃」とでもいうのだろうか、特殊な力を有するのも然りと思わせるに十分な雰囲気を漂わせており、チラチラと出てくる度に気になってしょうがなかった。
この人選ならぬ銃選には改めて、製作者達の番組への拘りを熱く感じた。

尚、この銃以外にも見所と思ったのは、たむろっている不良青少年に森本レオがあの語り口調で「君たちは・・・人間のクズ、ですね」と声をかけるところなど、たまらなかった。ああー録画しとけば良かった!無念!

ただ、私は主役を見るとどうしてもお笑いの土田晃之を思い出してしまう。モノマネでやってくれても案外似合うのではないか?
まあその辺が深夜番組っぽさなのかも知れないが。

更に誠に余談ながら、ヒロインは「辛ラーメン」である。いつか劇中でも「私すっぽり、はまっちゃいましたー」と叫ぶのではないかと気になって、そんなこんなで毎回目が離せない。
posted by 紅中兵 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする